行動経済学では、
心理学(心の働きと行動を科学的に解明しようとする学問)の理論を応用して、
経済に関する人々の意思決定を分析します。
心は胸のあたりにあると考えられがちですが、
心理とは、突き詰めると脳の働きに行き着きます。
私たちが何かの“行動”をとるとき、必ずその背景には、
感情、思い、こだわりなど、さまざまな心の働きがあります。
満足度を高めたり、不安を和らげるために、私たちは考え、
判断を下し、実際の行動につなげています。
心理学は私たちの意思決定を考える上で、とても役立ちます。
私たちが自分自身を取り巻くもの(外界)を目にし、
それが何であるかを解釈することを“認識する”と言います。
また、物事を認識するプロセスがどのようになっているかを
客観的に分析する心理学を認知心理学と呼びます。
そうした心理学の理論を用いることで、私たちがモノを買ったり、
投資をする心の働きを理解することができるのです。