そばよりもうどんが好き、
天ぷらよりも寿司が好きなど、
人間には必ず好みがあり、
各々の尺度で評価を下しています。
そのことを経済学では「選好」といい、
消費における1つの指標としています。
ただし、なんでも好きなものは選べません。
よほどのお金持ちでなければ、
使えるお金に限度があるからです。
これは「予算制約」と呼ばれ、
収入と支出の関係性を表すもので、
消費の選択に影響を及ぼします。
買い物を例に説明しましょう。
当たり前のことですが、
予算が少なければあまり商品を買えません。
しかしながら、
予算がたくさんあった場合は選択肢が広がり、
状況は違ってきます。
経済学は、「選好」や前項の「効用」、
さらには「予算」などの条件を合わせながら、
「どんな条件が加わると、最適な消費量はどう変化するか?」
ということを科学的に解き明かす学問なのです。