認知特性によって得意な情報の処理方法が異なるということは、
言い換えれば、自分の特性と違う処理の仕方は「苦手」といえます。
つまり、視覚優位者は文章で書かれた情報を処理するのは得意ではありませんし、
言語優位者は音声だけの情報を受けとっても、うまく記憶できなかったりします。
聴覚優位者は見たイメージをそのまま覚えるのは苦手なことが多いようです。
気をつけたいのは、人が持つ認知特性は、必ずしも一つではないということ。
そして、六つの認知特性は明確に分かれているわけではなく、
重なり合っている部分もあるということです。
複数の特性を平均的に持っている人もいれば、
いくつか持っている特性を使い分けている人もいます。
自分の持っている認知特性を把握するということは、
自分が得意な情報処理の方法を知ることにつながります。
学習とは、情報を正しく理解し、記憶に留めていく作業の繰り返しです。
つまり、得意な方法をうまく使いこなし、苦手な方法を極力避けることで、
自分に最適な勉強方法をつかめるようになります。
文章を読んだほうが頭に入るのか、
耳で聞いたほうが覚えやすいのか。
映像教材を使ったほうが理解できるのか、
参考書を読んだほうがいいのか・・・・・・。
その傾向を知っておけば、最適な教材の選び方、
勉強の進め方が見えてきて、学習効果をより高められるでしょう。